ISOマネジメントシステム規格改正

ISOマネジメントシステム規格改正の目的と狙い

ISO27001、ISO9001、ISO14001など多数のマネジメントシステムが発行或いは開発されていますが、共通すべき用語の定義や要求事項の構成が微妙に異なっています。そのため、複数のマネジメントシステムを構築している組織様にとってシステム構築が大変不便な状況になっていました。また、各マネジメントシステムでの要求項目が、多くの組織様にとっては、必ずしも経営に直結していないなどの問題がありました。

その解消を目的にマネジメントシステム間の整合性向上として共通の用語・定義の一元化と要求項目の共通化(約70%)をすることで、各マネジメントシステムの統合の容易性が実現されました。図1にMSS(Management System Standard)の概念図を示します。

さらに、より明確に経営課題の解決を支援できるように、MSS要求項目では、事業プロセスとの融合、トップのリーダシップ・コミットメントの強化・重視、リスクマネジメントの考え方の組み込み、バリューチェイン/ライフサイクル思考、結果重視(パフォーマンス評価)などがより明確になっています。

図1.MSSの概念図
図1.MSSの概念図

また、MSS共通要求事項として、『4 組織の状況』〜『10 改善』までを要求しています。従来の予防処置は、マネジメントシステム規格要求そのものが予防処置であるとの考えに立ち、個別の要求事項からは、削除されています。以下にMSS共通要求事項を示します。なお、『XXX〜』には、固有のMS名が入ります。例えば、4.3項は、『4.3 情報処理マネジメントシステムの適用範囲の決定』となります。

このようにMSSでは、章立てを含めて、共通な要求事項となっています。

  
序文
1 適用範囲
2 引用規格
3 用語及び定義
4 組織の状況
 4.1 組織及びその状況の理解
 4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解
 4.3 XXXマネジメントシステムの適用
   範囲の決定
 4.4 XXXマネジメントシステム
5 リーダシップ
 5.1 リーダシップ及びコミットメント
 5.2 方針
 5.3 組織の役割、責任及び権限
6 計画
 6.1 リスク及び機会への取り組み
 6.2 XXX目的及びそれを達するための
   計画策定
7 支援
 7.1 資源
 7.2 力量
 7.3 認識
 7.4 コミュニケーション
 7.5 文書化した情報
  7.5.1 一般
  7.5.2 作成及び更新
  7.5.3 文書化した情報の管理
8 運用
 8.1 運用の計画及び管理
9 パフォーマンス評価
 9.1 監視、測定、分析及び評価
 9.2 内部監査
 9.3 マネジメントレビュー
10 改善
 10.1 不適合及び是正処置
 10.2 継続的改善

図2.MSS共通要求事項

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ISOマネジメントシステム規格改正状況と予定

主なMSSの開発状況及び今後の予定を図2に示します。IS027001は、2013年10月にISOが発行されており、JISは2014年4月発行が予定されています。また、ISO14001/ISO9001は、ISOの委員会で検討が進められており、2015年5月にISO14001が2015年9月にISO9001が発行される予定で改訂作業が進められています。

図3・D主なMSSの開発状況及び今後の予定
図3.主なMSSの開発状況及び今後の予定
注釈)CD:委員会原案、DIS:国際規格原案、FDIS:最終国際規格原案

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