認証制度の改訂について

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認証制度の改訂について

マネジメントシステムの審査登録(認証)を提供する認証機関に対する要求事項を規定した国際規格 ISO/IEC 17021は2006年9月15日に発行され、2011年2月1日に改訂された後、現在は2015年6月15日にISO/IEC 17021-1として最新版に改訂されています。この規格に対応した JIS Q 17021も平成23年5月20日に改正され、その後ISO/IEC 17021-1の改訂に対応し、JIS Q17021-1は平成27年8月20日に発行されました。JACOは、この規格の発効当初より高い基準で認証システムを構築してまいりました。今回の改訂を受けて、認証システムを再度レビューし、認定機関 (JAB、UKAS等)の認定も完了しています。更に規格の制定趣旨の実現に向けて認証活動を展開してまいります。ここでは当初導入されたISO/IEC17021 の概要とともに、JACOの取り組みをご紹介します。お客様及びマネジメントシステム認証制度にかかわる皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

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第三者認証制度の信頼性向上のために

はじめに

マネジメントシステムの審査登録(認証)を提供する認証機関に対する要求事項を規定した国際規格 ISO/IEC 17021が 2006年9月15日に発行されました。この規格に対応した JIS Q 17021も 2007年7月20日に官報告示されました。 従来は2つの要求事項(「品質システム審査登録機関に対する一般要求事項」:Guide 62 及び「環境マネジメントシステム(EMS)審査登録機関に対する一般要求事項」:Guide 66 )が適用されており、JACOもこれらに適合した運営を行ってまいりました。ISO/IEC 17021はこれらを統合したものであり、第三者認証制度の更なる信頼性向上をめざすものです。JACOは、この規格の発行を受けて、認証システムを再構築し、規格の制定趣旨の実現に向けて認証活動を展開してまいります。 新認証システムの適用開始に先立ち、ISO/IEC17021 の概要とともに、JACOの取り組みをご紹介します。お客様及びマネジメントシステム認証制度にかかわる皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

図1 認証期間に対する基準

マネジメントシステムの有効性審査の視点

ISO/IEC 17021
序文
マネジメントシステムの認証は、認証された組織のマネジメントシステムが次のとおりであることの、第三者による独立した実証を提供する。
a) 規定要求事項に適合している。
b) 明示した方針及び目標を一貫して達成できる。
c) 有効に実施されている。

ISO/IEC 17021は、品質マネジメントシステム、環境マネジメントシステム等の各種マネジメントシステムに共通した規格であり、規格要求事項への適合性だけでなく、マネジメントシステムの有効性の審査に関して、上記のように規定しています。認証機関には、「明示した方針及び目標に向けてマネジメントシステムが有効に実施され、一貫して達成できるかどうかの有効性を審査する」ことが求められます。JACOは従来から有効性を視野に入れた審査をしてまいりましたが、新認証システムの下で更に力量を研鑽して、第三者認証制度の信頼性向上をめざします。

図2 新認証制度のねらい

信頼を与えるための6つの原則

ISO/IEC 17021
4.1.2
認証の最終的な目標は、すべての関係者に、マネジメントシステムが規定要求事項を満たしているという信頼を与えることである。認証の価値は、第三者による公平で力量が確保された審査によって確立される、社会の信頼及び信用の程度である。
4.1.3
信頼を与えるための原則には、次の事項を含む。
−公平性,
−力量,
−責任,
−透明性,
−機密保持,
−苦情への適切な対応

第三者認証制度の最終目標は、「すべての関係者」に、「お客様のマネジメントシステムが規定要求事項を満たしている」という信頼を与えることにあり、したがって第三者認証の成功は、お客様のご満足と併せて、利害関係者のご満足をいただいて初めて達成されます。また、そのためには力量を備えた認証機関による公平な審査が要求されています。 ISO/IEC 17021 では、第三者認証の信頼性向上が特に重視され、1.公平性,2.力量,3.責任,4.透明性,5.機密保持,6.苦情への適切な対応、の6つの原則が掲げられています。

図3 第三者認証制度の成功の秤

公平性

ISO/IEC 17021
4.2.1
認証機関が、信頼を与える認証を提供するためには、公平であること及び公平であると認識されることが必要である。
4.2.2
認証機関は、依頼者からの認証の対価を収入源としており、これが公平性に対する潜在的な脅威であると認識されている。
4.2.3
認証機関の決定が、その認証機関が得た適合(又は不適合)の客観的な証拠に基づいていること、及び他の利害関係者又はその他の関係者から影響を受けていないということが、信頼を得るため、又はそれを維持するために必要不可欠である。
5.2.2
認証機関は、他との関係をもつことから生じるいかなる利害抵触をも含む、認証の提供から生じる利害抵触の可能性を特定し、分析し、文書化しなければならない。認証機関にとって、他との関係が公平性に対する脅威となる場合、どのようにその脅威を排除し、又は最小化するかを文書化し実証しなければならない。この情報は、6.2に規定する委員会(公平性委員会)に提出しなければならない。この実証は、利害抵触が認証機関の内部から生じるか、他の個人、団体又は組織の活動から生じるかにかかわらず、特定される利害抵触のすべての潜在的な発生源を網羅しなければならない。

JACOは、今まで以上に公平な立場での審査や認証の決定に努め、お客様、お客様の顧客及び利害関係者から信頼されることを最重要の運営課題としています。 そのため、すべての認証プロセスを対象に利害抵触の可能性を再度分析し、その結果に基づき公平性に対する脅威を最小化するためのマネジメント手順を強化しました。また、従来から設 置してきた公平性マネジメントの諮問機関を、認証に利害関係をもつ多くの分野を代表する外部委員により構成した公平性委員会に衣替えし、役割も明確化しました。 公平性マネジメント手順に則り、認証の全プロセスを監視し、必要な場合には脅威を最小化する仕組みを運用し、それらの有効性を公平性委員会に諮問することを通じて、公平性の維持向上に努めてまいります。

力量

ISO/IEC 17021
4.3
認証機関のマネジメントシステムに支えられた、要員の力量は、信頼を与える認証を適用するために必要である。力量とは、知識及び技能を適用するための実証された能力である。

JACOは、従来から約10年の審査経験をもつ審査員を構成員とする審査能力向上センタを設置し、現地審査の立会監査や報告書監査を通じて審査員 の力量を評価してきました。この活動を通じて審査員の育成に注力するとともに、契約から認証文書の発行にわたる全ての認証プロセスに係る要員を対象に、必要な力量を分析し、力量の充足度評価に基づいて教育訓練のニーズを分析し、教育訓練により育成するという力量マネジメント手順を運用し、「機関の力量」の向上に努めます。

責任

ISO/IEC 17021
4.4.1
認証の要求事項への適合の責任をもつのは、認証機関でなく、依頼組織である。
4.4.2
認証機関は、認証の決定の根拠となる、十分な客観的証拠を評価する責任をもつ。認証機関は、審査の結果に基づいて、適合の十分な証拠がある場合には認証の授与を決定し、又は、十分な適合の証拠がない場合には認証を授与しない決定をする。

JACOは、力量を備えた審査チームを編成し、お客様のマネジメントシステムが要求事項に適合しているかどうかを評価する責任を果たします。また、十分な客観的証拠を評価し認証を決定する責任を果たします。これらの認証機関としての責任を持続的に果たすために、認証プロセス全般に対する機関の責任を分析し、必要な対応力を整備していきます。

透明性

ISO/IEC 17021
4.5.1
認証機関は、認証の完全性及び信頼性に対する確信を得るために、認証機関の審査プロセス、並びにすべての組織の認証状態に関する適切、かつ、適時な情報を、公に利用できるようにする又は開示する必要がある。透明性とは、適切な情報が利用でき、又は適切な情報を開示するという原則である。

JACOは、これまでもウェブサイトを通じて「一時停止中の組織」を機密保持に抵触しない範囲で公開するなど、第三者の信頼を得るために適切な情報公開を推進してまいりました。 ISO/IEC 17021 への適合を機会に、「異議申立、苦情及び外部コミュニケーション」の手順を公開するなど、更なる透明性の向上に努めてまいります。

機密保持

ISO/IEC 17021
4.6
認証機関が、認証の要求事項への適合性を適切に審査するために必要な情報を、特権的に入手するためには、認証機関が依頼者についてのすべての占有情報を機密として保つことが不可欠である。

JACOは、従来からすべての要員との間で機密保持の契約を締結し、認証プロセスの全般にわたって機密保持の管理を行ってきました。電子情報化の進展に伴う情報セキュリティのシステム強化や要員に対する教育訓練を継続的に実施し、機密保持の有効性を維持向上させてまいります。

苦情への適切な対応

ISO/IEC 17021
4.7
認証によりどころを求める者は、苦情が調査されることを期待しており、苦情が妥当であると判明した場合には、苦情が適切に処理されること及び苦情解決のための適切な努力がなされるものと信頼しているはずである。苦情への適切な対応を効果的に行うことは、認証機関、依頼者、その他の認証の利用者を、過失、怠慢又は不適切な行動から守る重要な手段である。苦情が適切に処理される場合に、認証活動に対する信頼が守られる。
注記:認証の完全性及び信頼性をすべての利用者に実証するためには、苦情への適切な対応を含め、透明性の原則と機密保持の原則との間の適切な均衡が必要である。

JACOは、異議申立や苦情に対する手順を確立し、適切に処理する努力をしてまいりました。また、これらの活動の適切性を中立的な立場から諮る委員会を設置し、諮問してきました。さらに、「異議申立、苦情及び外部コミュニケーション」の手順を公開するなど、苦情などに適切に対応する体制を強化してまいります。

JACOの取り組みと被認証組織のみなさまへのお願い

JACOは、2007年8月から新しい基準への適合を順次進め、2008年4月から実施する全ての審査で、新基準に完全に適合する計画です。これにより、第三者認証の信頼性向上に向けて、公平で力量の確保された審査を推進してまいります。
既に認証を受けられたお客様には、新しい基準の下での最初の審査に際して、新認証ガイドの下での契約書の改訂、申請のレビューをより有効にするための申請帳票の改訂、再認証審査(JACOの更新審査)日程の調整などいくつかの点でご協力を賜りたく、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

本件に関するお問い合わせ

株式会社日本環境認証機構 経営企画部
〒107-0052 東京都港区赤坂2-2-19 アドレスビル
電話:03-5572-1721
FAX:03-5572-1730

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更新審査実施時期についてのお知らせとお願い

2007.11.1

JACOは現在、ISO/IEC 17021移行に伴う認証制度の見直し(*1)を進めております。
その一環として、更新審査の実施時期を変更させていただくこととなりました。
従来、更新審査の実施時期を、有効期限の約1カ月前までとご案内申し上げておりました。これを原則として有効期限の2カ月前までの受審をお願いすることとし、最大6カ月前から受審が可能といたします。
この変更の背景と目的は以下のとおりです。

背景

JACOは、従来から約10年の審査経験をもつ審査員を構成員とする審査能力向上センタを設置し、現地審査の立会監査や報告書監査を通じて審査員 の力量を評価してきました。この活動を通じて審査員の育成に注力するとともに、契約から認証文書の発行にわたる全ての認証プロセスに係る要員を対象に、必要な力量を分析し、力量の充足度評価に基づいて教育訓練のニーズを分析し、教育訓練により育成するという力量マネジメント手順を運用し、「機関の力量」の向上に努めます。

目的

1) 万が一、更新審査の中で重大な不適合が検出された場合、修正、是正処置及びその有効性を確認し、有効期限内に認証登録判定委員会で判定するために十分な時間を確保すること(有効期限内に判定されないと、認証の更新がされません)
2) 十分な時間を確保することにより、JACO審査チームと認証登録判定委員会が、公平に、有効期限内に審査を実施し、更新を決定できるようにすること

サーベイランスにつきましては、従来どおりの時期でご案内申し上げます。
具体的には、2008年4月以降更新審査を受けられる予定のお客様より、営業管理部もしくは審査チームリーダーから日程を順次ご相談申し上げます。
何卒ご理解・ご協力のほど宜しくお願いいたします。

更新審査実施時期についてのお知らせとお願い

本件についてのお問い合わせは以下までお寄せください(*2)。

一般的なお問い合わせ

営業部
Email:eigyo17021@jaco.co.jp
本社 TEL:03-5572-1722 / FAX:03-5572-1733
関西支社 TEL:06-6345-1731 / FAX:06-6345-1730

審査日程に関する具体的なご相談

審査部 審査管理グループ
本社 TEL:03-5572-1748 / FAX:03-5572-1733
関西支社 TEL:06-6345-1732 / FAX:06-6345-1730

ISO/IEC 17021移行に伴う認証制度の変更点については随時ご連絡申し上げます。引き続き宜しくお願い申し上げます。

  • *1:ISO/IEC17021移行の背景につきましては、JACOウェブサイト上の「認証制度の改訂について」をご覧ください。
  • *2:お客様からお寄せいただきました具体的なご質問について、随時FAQに掲載してまいります。

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